餃子

餃子

美味い野菜炒めについて語ったのなら、この店の餃子についても話さなければならない。
今まで色々な餃子を食べてきたが、今のところこの店のものが気に入っている。
餃子はひと好き好きであるが、こってり油で焼いたものからさっぱり水餃子まである。

この店のそれは丁度中間型と言ってよく、あえて言えば蒸し焼き型といえるであろう。
カウンター越しにその焼き方を観察していると、蓋つきの特殊な鍋に,用意してあった生餃子を並べ、水分を加え最初蒸し焼きにする、水分がとんだ頃蓋をあけ少々油をたらして餃子の尻に焦げ目がつくまで焼き上げる。

言葉で言うのは簡単だが、他の作業をこなしながらのそれだから絶妙なタイミングが要求される。
この餃子鍋は同時に4人分まで焼けるので、鍋に入れる餃子の数によって焼きあがる時間が違う。
プロの仕事は凄いもので、こんな難しい作業をいとも簡単にこなしていく。

カウンター越しに焼きたての餃子を受け取り、御酢だけかけてふうふう言いながらこれを食べる。
冷えないうちに食べきるのをモットーとしているから、餃子と野菜炒めを食べ終えたころにはたっぷり汗が出ている。
蒸し暑い夏はこれに限る。