同窓会

先日、石川県山代温泉で同窓会があった。
1960年、米国カリフォルニアで8ヶ月間農業実習生としてで汗を流した仲間が全国から集まった、若いもので70歳上は80歳までいる。
メンバーは当時56名いたが既に物故者が6名、なかには帰国後ブラジルに渡り、蘭の栽培に成功してその国で蘭の王様といわれる者から、行方不明になりいまだに連絡の取れない者までいる。
その晩は幸い17名のメンバーが集まった、多くの者が奥さんづれであった。

この会は全国持ち回りでひらかれ、今年で既に15回になる。
当番になったその土地のメンバーが世話役になるので、その企画は楽しい。
その土地に住むものだけが知っている穴場を案内してくれる。

二日目、全員で金沢市内にもどり、兼六公園の雪のない雪つりの松を見た、この時期ここで雪のないことはとても珍しいとガイドさんは言っていた。
この公園は何時来ても美しい、雪があればあったで特別な風情になり、無ければないで別の姿をみせる。
同窓会メンバー全員が美しい庭をゆっくり楽しめる年齢になっていた。

お昼に世話役お薦めの玉寿司本店の二階にあがりこみ、美味しい寿司に舌づつみを打った。
冬、金沢の魚は何を食べても美味しい、話はつきず長時間座っていたため立ち上がる時にほとんどの人がよろけてしまい、お互いに顔を見合わせ苦笑いをした。
午後再会を約束し別れ、全国に散っていった。