骨壷 その一

生前から自分の入る骨壷を用意し、折りに触れそれを眺めその日のことに想いを定め、今日を生きるよすがとしている人がいる。

私の身の回りでは個人新聞「ならないタイコ」発行のM先輩で、歳は75歳を越えていられるであろう、Mさんは手書きの新聞を月に一回発行、なんとこれを40年以上も継続していられる、学校の先生をされていた現役のとき大病をされ、一度はお互いに死んだ身と言われる。
現役のとき美術教育の改革に情熱を燃やされ、引退された今でも現代画、書、陶芸、俳句、詩作、、、に情熱を燃やし続けていられる。

Mさんは自分で自分の骨壷をつくられた、その内側には豊かなオッパイがいっぱい描かれているという、死んでもオッパイに囲まれてあの世に行こうという計画らしい、本人がそう言うのだから間違いない。
Mさんはこの骨壷を茶室の床の間に飾ってあり、それを眺めながらお茶を飲んでいる姿が眼に浮かぶ、。

一度それを見せてもらうことになっているが、まだ約束を果たしていない。
次には石屋のKさんのことを紹介するつもり。