告発屋

隣の本庄市にある早稲田大学で「食の安全シンポジウム」があり、講師はA先生で食品の添加物の安全性について話された。
会場にはさすがに「食の安全」ということで女性が多く三分の二を占めていた。

演台にたくさん小瓶にはいった食品添加物をならべ、隣にコンビニ店から買って来たというオムスビ、カップラーメンなどがあり、如何に現在流通している加工食品は添加物を多く使用してはじめて成り立っているかを力説していた。
そしてこの食品添加物が人体にとって危険なものであるとした。

この先生の出版された「食品の裏側」はベストセラーとなったよし、講演の仕方も慣れていて実にうまい。
だが聞き終わって正直いや―な気分になった、たしかに云われていることは正しい部分もある、だがこの人は添加物の一面だけを見て欠点だけを大きく云い、利点は見ないで取り上げず、公平な人ではないように感じた。

言い方は悪いが、食品添加物を悪玉に仕上げそれで飯を食う、いわゆる告発屋の一人とみた。
世の中には、この人だけではなく食品の安全を種にして、ことさら不安を煽りそれを商売にしている人がいる。
本当の食品の安全はこれらの人たちによってもたらされるものではない。