You are what you ate.

090918

You are what you ate.

福岡伸一さんの本を読んでいたらこんな言葉が出てきたのでぎくりとした。
You are what you ate.「汝とは、汝の食べたそのものである」西洋の諺だそうだ。言われてみればその通りだが誰でも日常それを意識して食べているわけでもない。さらに読み進んでいくと「ドカ食いとチビチビ食い」は同じカロリーの食べ物でドカ食いが太り、チビチビ食いが太らないのはなぜか?などなど、いやー実に面白い。彼は最先端をいく若い分子生物学者である、特に膵臓機能の研究が専門であるという。

また「生命活動とはアミノ酸の並び替えである」と言い、蛋白質の分解と合成が同時進行しその動的平衡が「生きている」ことであると説明する、私たちが毎日食べ続けることで生きていけるのはその流れの中にある。

そう考えると毎日なんとなく食べている三度の食事も疎かには出来ない、人が考える以上に早く身体を構成している蛋白質脂肪またミネラルも入れ替わっているらしい、特に蛋白質は成人で毎日60g(乾物換算)が生きてゆくのに必要とされ、自分で合成できないアミノ酸を含むそれは食べ物として外から取り込む以外にない。身体のなかで一番蛋白質を必要としている場所は筋肉などではなく実は膵臓であるという、ここで莫大な量の消化酵素(これは蛋白質の一種)が合成されその量は予想以上に多い、余分に取り込まれた蛋白質は脂肪のように蓄積できず蛋白質としては蓄積されないので、毎日コンスタントに食べ物として供給される必要がある。

三度の食事から毎日、まず基本的な栄養分をきちっと摂る事が大事で、まず今の日本人の食事のレベルから見て特別不足する栄養素はないとしている。まんべんなく色々な食べ物を美味しく頂くのが基本で、人の不安に付け込んでサプリメントなどと称し特別な栄養成分を売りつけるのは邪道なりと切って捨てる、まさにわが意を得たりである。