健康食品

健康食品

いつもは日本経済新聞を読んでいるのだが、久しぶりで朝日新聞を覗いてみた、そしてびっくりした。いずれも10月14日の朝刊であったのだがその記事の内容ではなく広告欄の掲載内容についてである。いつもそうであるのか比較は出来ないがこの日の違いは際立っていた。
朝日新聞は全面広告が3本とも健康食品、サプリメントの類のものであった、いわくコンドロイチン、ヒアルロン酸イチョウのエキス、、、であった。さらに小さい広告欄には同類のものが多く見られた。

これに対して日本経済新聞のほうはその類はほんのわずかであった、全面広告はIT関係、電鉄、宅配、、、などが占めていた。両紙ともその読者層が違うので広告も違うのは当たり前と思うが、とにかくあまりの違いに驚いた次第。

私はこのいわゆる健康食品、サプリメント、、、というのが大嫌いである。私を含め高齢者はどこか身体に不調なところを抱えている場合が多い、それを見透かしたようにこれでもかこれでもかと宣伝されると不愉快になる。
私の調べたところでは、不足しがちな成分をいくら単品で補ってもそれが単純に必要な場所に届けられる訳ではないようだ、身体に取り込まれた食品は消化酵素により、最小単位まで分解されそれが必要に応じて再合成され配分される、その機能が高齢化によって働きがにぶくなり、いろいろなトラブルが起きるらしい、単に不足する成分を補えば事足りるほど身体は単純に出来ていないようだ。

日本人がここまで長命になれたのは、いろいろな良い条件が積み重なったことによるが、私の立場からすればやはり日本の食生活が良くなったことが大きいと思う。特に食の細った高齢者に良質な蛋白質(植物性、動物性を問わず)が供給されたことが大きいと考える。
健康食品、サプリメント、、、を考える前に、基本となる蛋白質、脂肪、炭水化物をきちっと摂り、日本で豊富な野菜、果物を充分とることが先であるように思う。
朝日新聞ともあろうものが広告代欲しさにその手の広告のお先棒を担ぐとは情けない。