中武蔵七十二薬師めぐり

中武蔵七十二薬師めぐり


埼玉県ウォーキング協会(SWA)の会員になって二年目となるが、この会の活動は活発である。1978年に創立されたとあるから30年以上経過しているが、組織の運営は代々会員のボランテアによって引き継がれている。

全国の歩き仲間に知られている「日本スリーデイマーチ」は、毎年11月初旬埼玉県東松山市で開催されるが、その第一回大会は今私の住んである深谷市を含む近隣市町村で行われたそうだ、当時の私は農場の仕事で駈けずり回っておりとてもウォーキングどころではなかったが、SWAがこの大会を創立したと聞く。

そのSWAが今年新しく企画した「中武蔵七十二薬師めぐり」はとても面白い、中武蔵つまり坂戸市東松山市川越市およびその周りの4町に点在する薬師堂72箇所を歩いて回ろうというのだ、すでに今年3月4月と月一回のペースで10ヶ所訪ねた、一日の歩行距離は15KM前後で休憩を含めゆっくり歩く。

薬師堂はその地域の集落によって支えられている、それこそ立派なお堂から物置小屋のような無人のお堂まで多種多様である、まつられている薬師様の由来もまちまちである、だが共通しているのはその集落また地域の人たちによって永年守られていることで、痛めば修理されあるいは新築もその地域の人たちがお金を出し合って費用が賄われたと推測される。立派なお堂もさることながら、質素な物置小屋風のお堂も周りがきちんと清掃されていることに心を打たれる、おそらくその集落の重要な決め事は薬師様の前の部屋で相談されたのであろう。

この企画は平日に行われるので参加する人たちは仕事を既に引退した60代70代が中心となっている、男女はおよそ半々といったところか。毎回の参加者が300名前後となるから、これらの人々が安全に歩行するには役員の人たちの努力は大変なものだ、感謝せざるをえない。