続 画眉鳥

続 画眉鳥 

この一週間の間に雑木の緑がすっかり濃くなり、鳥たちの鳴き声は聞こえるがその姿は見にくくなってしまった。仲間と週二回に近くの小山川を歩いているのだがそこにある桜並木や雑木林の変化の早さにいつも驚かされる。

ちょっと前、桜が満開でありそれがあっという間に散り、見通しの良かった雑木林も新芽が出てきたなと思う間もなく濃い緑に包まれてしまう。この時期山野は一年のうちで最も劇的な変化をとげる。

歩いていると、すこし時期はずれな鶯の鳴き声がしてきた、その「ホーホケキョ」の声は大きく美声で誰が聞いても鶯に間違いないと思った、ところがそれが林の木のてっぺんのほうから聞こえてくる、まてよふつう鶯は低い藪の中で鳴き姿はあまり見ることが出来ない、仲間の一人が木の上のほうを指差した、そこでは鶯より数段大きな鳥が移動せず同じ場所で「ホーホケキョ」と鳴いていた。

これが噂の画眉鳥に間違いない、私一人なら間違いもあるが幸い証人もいる。家に帰ってからYouTube(Web上の動画)で調べてみると確かにそれらしい。一週間たってからおなじ場所に行ってみると、こんどはなんとひばりの声をさえずっていた、それを聞いてなんだか気持ちが悪くなってきた。いったい画眉鳥本来の囀りとはどんなものだろう?