クラウド

クラウド

まったく面白い世の中になってきたものだ、こんなことが私の生きている間に可能となるなど想像すら出来なかった。

PC(パソコン)をはじめIT関連の技術革新は、若い世代にとっては当たり前のことであまり驚いていないようだが、70歳を超えた私らの世代にとっては自分がまさに魔法使いになった気分にさせてくれる。

その魔法の杖が誰にでも手に入るのだから言うことはない、その使い方は少々私らの世代には困難をともなうが、専門的な分野はともかく年寄りがこれらを上手く使って衰えてくる脳力を補うにはもってこいの道具と心得ている。

私の両親の世代は勿論それはなかったし、ほんの10数年前まではそれが高値の花であり能力的にも格段の差があったが、今は違う。

よく分からないが、自分のPCにではなくWEB上にデータを置きまたそこにあるソフトを使うことをクラウドと呼ぶらしい。私自身メールをGoogleに切り替え本格的に使いはじめてから2年になるが、その間のデータは自分のPCに無くすべてGoogle社のほうにある、ということは自分のデータを見るためにいちいち自分のPCのところまで行かなくても、WEBにつながる環境にあれば世界中どこでもそれが覗ける、私にとってこれは魔法そのものだ。いつの間にか私自身がクラウドの世界に組み込まれていたのである。

最近になって物忘れが一段とひどくなったので、予定表をやはりGoogle Calendarに書き込んでいる、それが約一年になるが面白いことに気がついた。

ひとたび電子的に記録しておくと、後で自由自在にその記録を見つけ出せることだ、これは私のために開発してくれた魔法の杖と考えている。