BILLSスクランブルエッグ

BILLSスクランブルエッグ

おいしい卵料理を食べる旅を続けている、旅とは少々大げさで出かけたついでにメモしておいた気になる店を訪ねるだけの話であるが。

たまご屋おやじは今まで卵を生産し販売することに一生懸命であったが、肝心のおいしい卵料理を食べることにあまり熱心ではなかった、遅ればせながらその気になってからかれこれ7-8年になろうか。

不思議なものでその気になっていると情報はむこうから飛び込んでくる、先日も娘が差し入れしてくれた「DANCYU ダンチュウ」5月号に史上最強の卵料理大特集があった、この雑誌はユニークな料理専門雑誌で全150ページ中100ページがこの卵料理特集に割かれていた。

そこに「世界一のBILLSスクランブルエッグ」とあった、なにを大げさにと思ったが、そこに出ていた写真は炒り卵を思わせるスクランブルエッグではなくねっとりとろみを感じさせるものであったが妙に食欲をそそる。

横浜に出たついでに港の赤レンガ倉庫にあるその店によってみた、昼どき隣の店は空いているのにこの店は行列が出来ている、店内は若い人たちでいっぱいだ、スクランブルエッグは朝食に食べるものだと思っているから、恐る恐るそれが今あるかと聞く、「あります」これで安心。

卵料理は半熟のとろみのある状態が一番美味しいと私は思っているのだが、このBILLSのスクランブルエッグは卵2ヶ、クリーム、塩だけで卵の旨味を引き出している、いや脱帽。

おそらくこの料理の材料費は100円もしないであろう、しかるに料理に1200円支払っても腹が立たないのは場所とプロの技があるからであろう。

そこのレストラン街にはオムレツライスの専門のような店もあった、通路からコックがオムレツを作っているのが良く見える、出来上がった形の整ったオムレツをライスの上に置くや否やそれがはじけとろとろのオムレツがライス全体を覆う、美味そう、今度はこの店に来よう。