野菜直売所

野菜直売所

私の住んでいる処はあたり一面野菜畑である、その畑は防風林で区切られまた畑が続く、この畑と防風林のコンビネーションが実に美しい、特に秋から冬にかけての紅葉時期は畑にある大根、葱、ブロッコリ、キャベツ、セロリー、、、の緑と防風林の黄色紅色茶色のコントラストがなんともいえない。お正月を控えいま畑では葱、ブロッコリーの取り入れで農家の人たちは忙しい、大根も間もなくはじまる。
最近のことであるがアスパラガスもこの辺で大量に作られるようになった、見かけたところこの作り方には二種類あって、専門農家による簡易ビニールハウスを利用した本格的なものと、酪農家が自家製堆肥を利用した副業的露地栽培のものとがある。
今年の夏、酪農家のアスパラガス畑を収穫時訪ね分けてもらいすぐさま台所に直行し、フライパンにオリーブ油をたらし少々の塩をふりかけ熱いうちに食べたことがある、それ以来病みつきになってしまった。
散歩がてらどこの畑にはなんの野菜が食べごろであるかチェックしておきその農家にいってそれを分けてもらう、この土地に来てもう40年以上になるから皆顔見知りだ。
また最近有難いことに私の住む深谷市の周辺には農産物直売所が増えた、自宅から車で10分以内に10ヵ所以上ある、それもJAなどが経営する本格的なものから農家個人が直売しているところもある、なにを隠そう私どもの農場でも卵を中心とした直売所がある。これらのところでは通常大型のスーパーマーケットでは手に入らない掘り出し物の農産物が買える、たとえば農家が自家用に作ったものだとか、規格はずれのものや市場に出すには量がまとまらないものなどいろいろある。
その日の朝農家が採りいれたものが同日午前10時には店に並ぶのであるからこれ以上の鮮度は望めない、多少形は揃わなくても味には関係ない、最近直売所に行ってみるとプロの料理人と思われる人たちが買出しに来ている。
近くに豊富で新鮮な農産物のがそろっていることは食べる人にとって有難いし、これらの直売所を利用してもらえることは農家にとっても有難いことだ。