寿福寺墓参り

寿福寺墓参り

カミさんの親の墓参りに行ってきた、鎌倉駅から歩いて15分のところにある寿福寺にそれはある。ここは横穴墳墓にある北条政子源実朝、ちかくは大仏次郎高浜虚子などの墓地があることで知られている。
カミさんの祖父は鹿児島県出身の軍人である、その人が大正時代ここに墓地を求めたいきさつは良く分からないが、神道式の四角い石柱の墓碑が建っている。
寿福寺は鎌倉でも格式のある禅寺である、そこの墓地に神道式の墓碑?ところがよくまわり見渡せば、なんと驚くことにカソリックの十字架の墓碑もある、読んでみるとJACOBとか書いてあり、それも政子の横穴式墓のすぐ近くにである。この寺は新しく墓地を開発してないから、おそらくこれも大正時代に造られたものであろう。
正直な話、寿福寺の墓参りをしてほっとした気持ちになった、禅寺になんの不思議も無く仏教、神道キリスト教鎌倉時代の横穴墳墓が共存しているのを見ることが出来たからである。いまこのようなことを許すお寺があるのかどうか知らないが、大正時代はおおらかで、仏教のお寺はなんでも包み込む力を持っていたのかも知れない。
時期の違いこそあれ、人間死ぬ時は無一物で墓に入らねばならない、生まれた時と同様死ぬ時も裸である。その意味では平等、それを人間の欲で仏教の人はこのお墓、その他の人はこのお墓と分けるとはせせこましい。
帰り道、小町通りで生の「しらす丼」を皆で食べる、旨かった。