里山萌える

里山萌える

あまりにも大震災の酷さに日本中が打ちひしがれている中、それでも桜は咲き野山は緑に包まれようとしている、自然とはかくも恐ろしく、優しいものであろうか。
この日本列島に我々の先祖といわれる人々が住みついて以来、今日に至るまで、歴史に記録されているだけでも数多くの大きな自然災害があった、先祖はそれらを乗り越えてきてそして今の私たちがある。
地震津波のみならず、巨大台風、火山の大噴火とそれに伴う火山灰の堆積で農産物が出来ず、広範囲の飢饉が起きたことなどなど。
久しぶりに近くの里山に行ってみる、私が今年になってからホームグランドとしている鐘撞堂山で、今年の元旦孫どもと初日の出を迎えていらい、すっかり気に入っている。山といっても標高330mの里山で自宅から車で10分くらいのところにある。
一週間もたたないうちにこの里山はすっかりその表情が変わり、わずかの間に劇的に春の表情になっていた。
木立が萌える風景はなんとも言えない、身体中に力を注ぎこまれる思いがする。私たちの先祖も自然の災害に打ちのめされ、またおなじ自然のもつ力によって癒されてきたのであろうか。