たまご屋おやじの独り言 ポルトガル FADO 

http://saitofujio.hatenablog.com/entry/2012/01/30/212918

かねてからポルトガルのFADOを本場で聴きたいと思っていた、これはこの国独特のもので日本で云うならさしずめ演歌にあたるのであろうか。
正直いうと今まで日本でその歌を私は聴いていない、ただFADOという言葉は運命とか宿命を意味するらしく、かってに哀調をおびた演歌のようなものだろうと想像していた。
旅の終わりにちかく希望者だけにそれを聴くチャンスがあった。夜遅く場末といった感じのレストランで食事をとり、それが終わると中央部の舞台らしきところを残して明かりは消された。地味な服装で恰幅の良い中年女が歌いだした、伴奏はギターの男一人、実に堂々とした歌いっぷりである、次に初老の男が歌った。民族舞踊をはさんで再度彼女、彼が歌いそのショーは終わった。期待に反しいずれも堂々としてわが祖国を賛美しているような感じのする歌であった。
どうも納得がいかないので、旅から帰ってからFADOの国民的英雄といわれたアマリア・ロドリゲスのCDを手に入れ聴いてみた。私にしては珍しく何度となく繰り返して聴いた、いまこの文を書きながらまた聴いている、哀調をおびてはらわたにしみ込むような感じがする。FADOにもいろいろとあるようだ。