本を読む時間があるので有難い。
昨年、イタリアのヴェネチアを旅する機会があったので、それを機会に塩野七生の「海の都の物語」新潮文庫全六巻を読んだ。
それいらい、すっかり塩野にはまって「わが友マキアヴェッリ」同三巻、今年になってからついに「ローマ人の物語」同43巻に取りつく羽目になった。
3/1現在、ハンニバル戦記が終わり5巻目まできた。
BC200年前後の合戦の状況を、まるで塩野が見てきたように物語る、それはとにかく面白い。
おそらく、塩野はこの歴史物語を書くにあたって、気の遠くなるほどの資料に目を通したであろう、それも原文で。
この本はただ単に歴史的事実の羅列ではなく、彼女独特の筆の力で、読むものを飽きさせない。
とはいっても、これを全巻読みきる気力が、私にあるかどうか見ものである。