スコットランドを訪ねたあと、船は最後の寄港地フランスのル・アーブル港に着いた。
ここで出航まで10時間ほど過ごせるので楽しみにしていた、ここはパリへ車で3時間前後のところなのでいろいろと計画がたてられる。
ノルマンデイ上陸作戦の海岸で過ごすも良し、ヴェルサイユ宮殿の庭を訪ねるも良しと選択に困るほどだ。
私たちはフランスの田舎を見たかったから、一致して「モネの庭」コースを選んだ。
ここは港からパリに行く途中にあり、あのモネがアトリエをかまえ晩年を過ごした場所である。
そのアトリエには日本の浮世絵が驚くほど沢山飾られていた。
庭に出ると彼が書き続けた「睡蓮の花」の池があった、そこにかかる日本式の太鼓端も健在であり、胸が熱くなった。
そろそろ、里心がついたらしい。