たまご屋爺さんの独り言 傘寿 「スピード出すな!」

たまご屋爺さんの独り言 傘寿 「スピード出すな!」


 今から62年まえ、私が18歳のとき自動三輪車の運転免許証を取った。

忘れもしない「ミズシマ号」という500Kg積みの自動三輪トラックを運転したのが初めてであった。

三輪トラックが我が家にやってきたことは、それまで我が家では鶏の餌の集荷、鶏卵の出荷にはリヤカー、牛車を使い家中でも大仕事であったので、それは大事件であった。 

それはともかくとして、以来60年以上車種は変わったが車を乗り続けている。

一年ほど前に後期高齢者用の免許更新をしているからあと二年間は乗れる。

大事な2年間である、快適な農村地帯に住めるのは自動車あってこそ。

だがしかし、自分で云うのもおかしいが、高齢者の運転は危険だ。

すべての身体機能は衰えているのに運転の自信はあり過ぎる、人ごとではなく自分のこと。

いま私が車を運転するとき唱える呪文がある。

「スピード出すな!」

「運転に集中!集中!」

「昼間、慣れた道だけを運転」

これは、近くに住む90歳の現役ドライバーに伝授された秘訣だが、後期高齢者が運転を続けるために守っているそうだ。

しかしそれを守る守らないはその人次第。