たまご屋爺さんの独り言 「ローマ人の物語」
「ローマ人の物語」塩野七生 全43巻(文庫本)を読み続けている。
実に面白い。
なぜこの本を若い時に読んでおかなかったかと悔やまれる。
いまから2500年以前ローマという国が興り、それが当時の文明大国ギリシャ、エジプトなどを凌ぎ、やがてローマ帝国といわれるオチデント(西方)からオリエント(東方)にいたるまで覇権を打ち立てる。
それは国(部族)対国(部族)の争いの歴史とも言える、ある国がなぜ生き残りまたある国は滅びたのか?
またあれほど隆盛を誇った古代ローマ帝国がなぜ繁栄し、また脆くも崩れたのか?
著者の塩野さんは豊富な資料をもとにそれを解き明かしてくれる。
また古代ローマの歴史の当事者本人の残した著作物が多いのにも驚かされる、例えばカエサル(ジュリアス・シーザー)の「ガリア戦記」、その政敵であったキケロの著作物、悪名高い暴君ネロの家庭教師であり指南役であったセネカの作品などなど。
これらの著作物の日本語訳が文庫本で手に入るのも有り難い。
これらの作品にも寄り道していると、この「ローマ人の物語」を読み終えるのにあと2年ではどうも足りそうもない。