たまご屋爺さんの独り言 命てんでんこ


たまご屋爺さんの独り言 命てんでんこ

いつもの歩き仲間と三陸海岸を三日間訪ねた。

初日、深谷駅より盛岡駅へ、そこからバスで久慈市に行き、三陸鉄道北リアス線普代駅の近く田野畑に泊まった。

次の日はバスで田老に行き「学ぶ防災」のレクチュアーを実際に津波の被害を受けたビルの4階で受け、浪板海岸に泊まる。
そのホテルで津波に生き残ったハマギクの苗を頂く。

最終日、被害の大きかった陸前高田市を経て気仙沼仙台市から深谷市に戻った。

今回の大地震から5年半以上経つが、津波の傷跡は復興が進んでいるとはいえ途方も無く大きい。

今回の旅で耳にこびり付いて離れない哀しい言葉がある。

「命てんでんこ」だ。
あるいは「津波てんでんるこ」とも云われる。

意味は「津波が来たら、取る物も取り敢えず、肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ」とwikipediaにあった。