たまご屋爺さんの独り言 八十路に思う 二

たまご屋爺さんの独り言 八十路に思う 二

 仕事に夢中であった現役時代を終えてみると、困った事が起きた。

現役の時、仕事はこなす趣味も楽しむという器用なことが出来なかった私は趣味らしい趣味がない、自分で言うのも変だがまったく面白味のない男だ。

囲碁、将棋、麻雀のたぐいはまるで駄目、ゴルフは始めてみたがものにならず、食べることは好きだが飲むことは体質的に合わない。

「おまえ何が楽しみで生きているの?」と聞かれると困る。

私が今一番楽しいことはその時代時代に出来た友達との交流で、例えば小学校時代を始めとする学校関係、さすがに少なくなったが仕事関係、そして今は私の住む地域の気の合う仲間たち。
特に付き合いの長い友達は同じ時代をを共有しただけに何物にも代えがたい。

最近耳が遠くなって電話でのやりとりが億劫になってきたが、FacebookなどSNS を使かえば爺さんでも遠隔地にいる友達と交流できるし、また若い連中とも付き合える。

まったく有り難い時代に間に合ったものだ。