ぶらりぶらり通信Chicago編 恐竜博物館

Chicagoはとても面白いところだ。日本の役人さんが見たら肝をつぶす光景に出会った。日本で言えば上野の国立博物館を夜借り切って3000人以上の大パーテイを開催したのだった。しかも弁当・ビール・ワイン付きときている。国宝級の展示物がゴロゴロしている中で酒盛りをやったことになる。しかも参加した人数が半端ではなかった。

パーテイは夕方7時からField Museum of Natural Historyで始まるというので少し早めに出かけた。博物館前の広場はもう1000人くらいの人たちでいっぱいであった。時間になると玄関が開き博物館の大広間に案内され、そこでグルメ弁当なるものと飲み物のチケットを渡された。ビールとワインはあちこちにある飲み物コーナーで受け取る仕組みになっている。あとは博物館の好きな場所で弁当を開き酒盛りをすれば良いことになっているらしい。

この博物館は恐竜(ティラノサウルス)の完全骨格化石で有名だ。早速その姿がよく見える中二階に陣とって酒盛りを始めた。なにしろこの恐竜はでかい。全長約13メートル、高さ4メートルはある。これを目の前にした酒盛りは途中から変な気分になってきた。あとで展示物の一部を見てまわったのだが、夜の博物館は凄味がある。まわりに大勢の人が居るからいいものの、これで一人になったらとても恐ろしくて居られないであろう。

パーテイといっても誰か堅苦しい挨拶をするわけでもなし、参加者がそれぞれに楽しんでいた。恐竜(ティラノサウルス)の骨格化石のある大広間では夜遅くまで民族音楽の生演奏が流れていた。今のところ当日酔っ払いが展示物に悪戯したという話は聞いてない。