たまご屋おやじの独り言 よたよたアメリカ西部旅行 5

「プロのドライバー」

 バスの旅はLas VegasのあるNevada州を出発し、Utah,Idaho,Wyoming、Montana、South Dakoda、Colorado、Arizonaの各州をまわり、そしてまた出発点に帰ってきた。特にこれら西部の諸州にはアメリカの国立公園が集中して存在する、この間7ヶ所の国立公園とその他名所旧跡をまわることになった。
バスは走りに走って、南はメキシコと国境を接するArizonaから、北はカナダの隣Montanaまでぐるり周遊した、2週間で走行距離はトータル5250km、一日当たり平均すると400kmちかくになる。
区間ドライバーは一人、添乗員(directorと呼ばれていた)も一人、がすべての乗客の責任を負う、あたりまえの話だがドライバーは運転に専念し、乗客が疲れきって皆居眠りをしている間でも黙々と、荒地草原牧草地の続く単調な風景の中を長時間運転していた。
また街中ではこの大型バスを車と人の混む中一人でせまい路地にバックさせたりもした、その時は皆から思わず拍手が出た。このドライバーはメキシコ系の人であり、寡黙だが実に仕事に忠実であった。
高速道路の発達したアメリカではこの長距離バスのドライバーのみならず、長距離トラックのドライバーも多い、その給料も良くステイタスもこの国では高いようだ。