たまご屋おやじの独り言 「鵤(いかるが)工舎の仕事―長泉寺建立記」

 実に面白い本を読んだ。
読み終えた時に、この本に出合えて良かったと思えれば私にとって最高である。
これは宮大工小川三夫棟梁が平成20年に完成させた角田市にある長泉寺の建立記である。
それこそ飛鳥時代にさかのぼる優れた木造建築の工法が現在に伝わっていることを棟梁が語ってくれる。
建築に必要な木材の選定、基礎工事、表具師左官、建具、屋根瓦など、それぞれのプロたちをすべて棟梁が統べる。
小川棟梁の師匠は法隆寺寺最後の宮大工である西岡常一棟梁である、この本を読んでいたら急に師匠の 「木に学べ」西岡常一小学館 が読みたくなり、本棚から引っ張り出し併行して読んでいる。