骨波田の藤

近所の歩き仲間2人と今日は足をのばして骨波田(こつはた)の藤の花を見に出かけた、この藤の樹は本庄市児玉町の長泉寺にあり、樹齢650年を誇り、花の盛りの頃は花房の長さが1.5mにも達するという。
いつもの見馴川公園から歩き出したのが朝の7時をすこしまわった頃、小山川にそってその側道を上流に向かった、この道はサイクリングロードを兼ねていて自動車は入ってこない、この時間帯は人々は居ずまるで我々3人の専用道路で申し訳ないようだ。

約2時間ほど川沿いを歩いたのだが、小山川もこの辺まで来ると水はとても澄んでいて、産卵期を迎えた鮒の大群がさかんに動き回り、50センチ前後の大きな鯉も数多く見られた、川の小魚を狙って小鷺、大鷺、青鷺、翡翠、川鵜、、、が現れる、それらを見て歩くだけでも楽しい。
またこの道は千本桜土手といわれ、染井吉野が満開のとき桜祭りをやるほどこの辺では桜の名所でもある、今はもう色の濃い葉桜がとても美しい。

波田の藤の花を拝観するには長泉寺山門の前に臨時に設えられた料金徴収所で拝観料をとられる、大人300−600円とある、はて?
そこに居た住職さんと思われる坊主頭の人に聞いてみると「今日は300円でいい」という、はて?
よく聞けば藤の花の咲く度合いによってその料金を変えているらしい、満開なら600円、今日は三分咲きであるから300円、その中間があるのか聞きそびれたが合理的といえば合理的、住職さんの気分でそれが変わるのならいい加減といえばいい加減。

なにはともあれ600年以上も咲き続ける藤の花も立派なら、それを大事に手入れを代々続けるお寺さんも立派、本堂、山門、庭全体にいたるまで眼が行き届き気持ちが良い、すっかり気分の良くなった3人はまた2時間かけてスタート地点に戻った。