新型インフルエンザワクチン

もう5月に近いのに、「たまご屋おやじ」の心配事が続いている。
隣の韓国では季節はずれの鳥インフルエンザ(AI)感染が拡大しているのだ、それも九州に一番近い南西部に発生し、昨年までの例であればAIの感染は11月から翌年の3月には終息するのが平常のパターンであった、それが今年はどういう訳だか4月に発生し、このまま行けば感染は5月になっても終息しないであろう。

鳥インフルエンザはカモ、白鳥などの渡り鳥によって伝播されるが、3月になればこれらの渡り鳥は北に移動し、日本の養鶏家はほっとする訳だが、今年は様子がおかしい。有難いことに隣の韓国では日本と同様、家禽類に急激な死亡があればそれはいち早く国に報告され診断が行われる、鳥インフルエンザであれば即座に移動禁止、殺処分などの防疫措置がとられる。これらの情報は逐一マスコミによって報道される、ネットを使えば韓国の大手新聞社の朝鮮日報中央日報などの日本語版で現地の様子がわかる、既に韓国は今月になって過去最大の500万羽の殺処分を決めている。 
AIを運ぶ渡り鳥は日本、韓国、北朝鮮、中国、ソ連と自由に移動するが、肝心な北朝鮮、中国、ソ連のAIについての情報は一部かあるいはぜんぜん入って来ない、国策によって都合の悪い情報は出さないのか、鳥インフルエンザの検査体制が出来ていないかまた両方であろう。

日本の国は今、鳥インフルエンザよりももっぱら新型インフルエンザのことに夢中である、それも一番可能性があるのは鳥インフルエンザのH5N1タイプが鳥から人、人から人に感染するタイプに変異することを恐れている、それを防ぐためにその任務につく人々に備蓄してある新型インフルエンザワクチンをする計画であるという、それは結構なことだがその危険な任務につくと言えばいつも鶏に接している養鶏農場または関連の仕事をしている人たちの事をお忘れではありませんか?