たまご屋おやじの独り言 ホーチミン市 まとめ

 いまベトナム共産党独裁政権であるが、中国と同様に経済では資本主義の手法をとりいれている。街ゆく人たちの雰囲気は南国のせいもあるが予想以上に明るい。
1976年に南北ベトナムが統一されて以来10年間、経済は社会主義方式で運営されてきたが上手くいかず、1986年開放経済に切り替えた、いわゆるドイモイである。それいらいのベトナムの経済成長は著しい。
一方宗教活動についてみると、当初共産党政権下において原則禁止であったものが、現在大幅に自由化されている。仏教が大勢の8割をしめておリ、あとの2割のなかにキリスト教イスラム教、道教カオダイ教などがある。
観光コースになっているのかホーチミン市内にいる間、キリスト教の大教会(カソリック)、仏教の寺(永厳寺曹洞宗)、道教の寺(天後寺)を訪ねたが、残念ながらカオダイ教のお寺は訪ねることは出来なかった。
カオダイ教とは、私ははじめて知ったのであるが、調べてみるとベトナム新興宗教で仏教、儒教道教キリスト教イスラム教などあらゆる方面の宗教要素を取り入れたもので、世界中にここだけの宗教である。ホーチミン市から車で3時間ほどのところに本山があるが、今回は残念ながら訪ねることができなかった。Youtubeの動画でその宗教活動を見てみたがその特異さは際だっていた。
歴史的にこの国は数多くの国から侵略を受け植民地化され、同時に種々の文化、宗教などが持ち込まれたが、ここの国民はとてもタフで、それらを吸収しながら、あのベトナム戦争でも強力なアメリカ軍をも長期戦で撤退に追い込み、独立を勝ち取った。