たまご屋おやじの独り言 四国お遍路とインターネット

 昨年の2月ー3月にかけての徳島県、4月の高知県そして10月の愛媛県と四国お遍路はあと香川県を残すのみとなった。
お遍路の道中は緊急連絡用の携帯電話を持つだけで、TV新聞もちろんインターネットも断ち、頭を空っぽにしてただひたすら歩く、などと格好のよいことを云っていた。
ところが道中足を痛めて歩けなくなったり、台風に襲われて予定を切り上げたり、計画どおりにはほとんどいかなかった。新聞TVには世話になるし、愛媛県からスマホのインターネットはフル回転に利用された。
残念ながら今の私はそれらの無しでは生活できないことに改めて気がつく。そうかといって、それらだけを頼りにもできない。
お遍路していて分ったことの一つ、やはり現場に立って初めて感じ取ることがいかに多いことか。いままでにインターネットで検索しそれなりに必要な情報を手に入れ、新聞書物TVなどをあさって充分準備はできたつもりになっていた、ところがこれだけでは大間違い。
単なる知識の集積だけは理解できないものがお遍路の現場にはある、いやお遍路だけでなくあらゆる事について云えるのであろう、とにかく生の現場に触れることだ。それが分っただけでも私には大収穫だった。