たまご屋爺さんの独り言 四国遍路の旅 夢、幻?

たまご屋爺さんの独り言 四国遍路の旅 夢、幻?

 

今でも時々思い出すことがある、あれは夢あるいは幻であったのであろうか?

 

2013年2月私が77歳のとき、思い立って一人で四国霊場八十八ヵ所を歩いて参拝する遍路の旅に出た。

四国四県を一度に一県づつ、2013年は3回、2014年の早春に4回目を終了し帰りに高野山に寄りお礼参りをし合計50日の旅であった。

 

88+1か所のお寺を訪ねそのたびに参拝し般若心経を唱えた。

同時に私の50年来の友人Kの亡くなられた奥さんの作られた短歌をKが書写し、それを私が持参し各寺に納経の代わりに納め供養した。

歩きを中心とした遍路の旅は予想以上に厳しく、途中脚を痛めたり、何度も道に迷ったり、バテたりしたが何とかやり遂げた。

 

その旅で今でも忘れないことがある、その日は朝から山道を3時間ほど登りやっと山頂にある山寺にたどり着き、型どおり参拝し般若心経を唱えているうちに少し気が遠くなり、賽銭箱のそばにしゃがみこんだ。

するとその時すでに亡くなっていた私の親父、お袋、姉、弟、、、がつぎつぎと姿を見せ消えていった、そして目が覚めた。

恐らく私の調子はずれの読経に驚いて皆は出て来てくれたに違いない。

 

その光景を7年後の今でも思い出すのは、よほどビックリしたためであろう。

 

遍路宿で会ったスイスの青年P君と。

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