たまご屋爺さんの独り言 終戦の日 20200815
なぜか75年前の終戦の日のことを覚えている。
小学生のころで、丁度今私の一番年下の孫の年ごろだ。
その日、父は家族の者たちをラジオの前に集合させた、天皇陛下の大事な放送があったのだ。
当時のラジオは木製の箱のなかにあり、音もよく聞き取れない。
その放送を聞き終えて父は突然号泣した、「日本は戦争に負けた」のだ。
子供であった私はその意味が良く判らなかったのであろう、だが子供たちの前で初めて号泣する父親の姿を見てなにか大変なことが起きたことを感じた。
考えてみれば、現在の私たち爺さん婆さん世代はとても恵まれた時代を生きたと言わざるを得ない、戦後の混乱はあったがその後わが国に戦争はなかった、それと特に私たちの親の世代が日本の歴史の中でも最も厳しい時代を担ってくれたからだと思う。
それを忘れない、そしてコロナごときに負けてはいられない。