手帳

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先日、本屋の前を通ったら来年の手帳がずらりと並んでいた、私は手帳に長年年間の予定を書き込んでいる。
私の事務机を開けてみると20年分のそれが出てくる、それもほとんど同じ手帳会社のものだ、途中3年ほど他のものに浮気したが、どういう訳かまた同じものに戻ってしまった、手帳にも相性があるらしい。
これらの手帳を持って一年間あくせくと駈けずり廻ったのかと思うとなかなか捨てられない、生来の悪筆で自分が書いたにもかかわらず読み取れないところがある、急いで書き込んだ時など特にひどい。何度か紛失したことがあるが有難いことに手元に戻った、まだ電子機器が今のように利用できない時には手帳をなくすことはその人にとって大事件であった。
いまやパソコン(PC)や携帯電話があれば紙の手帳では考えられないようなスケジュール管理が出来るらしい、私が知っているのはほんの一部にすぎないのだが重宝している方法がある。手帳のようにネット上の予定表に予定をPCで書き込んでおく、今までであればその予定をみるためにわざわざ事務所に行かねばならなかった、それでは出先で急場には間に合わない、ところが最近気がついたのであるが、ネット上にある予定表は携帯電話でも見られるし、指定した時間に携帯電話に自動的にその予定をメールしてくれることが判った。
携帯電話なら高齢者むけの「らくらくフォン」を常時身に着けている、それでのメールにもようやく慣れてきた、この機種は音を大きく出来るので耳の遠くなった私には好都合だ、これで予定のメールが届けば云うことなし。来年こそこれで子供たちとその連れ合い,増えた孫どもの誕生日を覚えていることを知らせ皆を驚かしてみよう。
だが私は電子的記録をいまだに信用してない、ある日突然その記録が無くなった記憶が消えていないし、漢字を手書きしてないとどんどん忘れてしまう、キイボードで文字を打ち込むより手書きで文字を書くほうが脳を活発に使うようだ。
来年は欲張って今までどおり手帳に書くことと、ネットを利用した予定管理に取り組んでみよう。