FREE フリー
横浜の有隣堂書店の前を歩いていたら店先に「FREE フリー」と書いたブルーの表紙の本がうず高く積んであった、これが今評判の本であるらしいが、かなり分厚いのでその日は買わずに帰った。
FREE とは日本語で云えば「ただ」のことである、今私がこの「独り言」を書いているのはパソコンで「グーグルドキュメント」を使っているのだが、一般的にはマイクロソフト社の「WORD」が多い、前者は「ただ」であり後者は有料である。また耳の遠くなった私には電話だと大事なことを聞き漏らすので電子メールは必需品である、これも以前は有料でマイクロソフト社の「OUTLOOK」を使っていたが、一年程前グーグル社の「GMAIL」に乗り換えた、それまでわんさと来ていた迷惑メールがピタっと来なくなったそれだけでも助かる、しかもこれは「ただ」である。
最近ますます物忘れがひどくなったので今年１月より「グーグルカレンダー」を使いはじめた、手帳に書いておいても大事な約束でも日にちや時間を間違える、このサービスはWEB上に予定表を作っておくと指定した時間にそれを携帯電話に自動的に予定をメールしてくれる、それでも見落とすことがあるから始末が悪いが、これも「ただ」。
私の年代のものは「ただほど高いものはない」ことを身に沁みている、こんな便利なサービスが「ただ」である筈がないと考える、気がついた時には身ぐるみ剥がされているのではないかと恐怖感がある、だが今やどっぷりグーグル漬けの生活である。身ぐるみ剥がされる前に「FREE フリー」を読んでみるか。
