たまご屋おやじの独り言 ヤブレガサ(破れ傘)


晴れた日のヤブレガサ


雨の日のヤブレガサ

 野山を歩きまわるのにはとても嬉しい季節である。
今朝早くいつもの鐘撞堂山を歩いていると、たくさんのヤブレガサに出会った。
偉そうに云うがこの野草のことをつい最近まで知らなかったし、たとえ眼のまえにあっても気にしないで通り過ぎていたであろう。
毎朝のようにこの里山を徘徊していると面白い人たちに出会える、たとえばN夫妻。彼らと歩く時間帯とコースがほぼ同じなのでちょくちょく出会う、そしていろいろなことを教えてもらえる。たとえば昨年のタマゴ茸、最近ではチゴユリニリンソウそしてこのヤブレガサ
私にはただの雑草にしか見えないものも、彼らには宝物らしい。
彼らのように一年をとおして歩いていると、どの時期どの場所でなにがどうなるか判るらしい、それが楽しくてならないという。ヤブレガサについては天気の良い日より、小雨に濡れていたほうが風情があるとのたもう。こうなるともう仙人の境地であり、私などただひれ伏すばかりである。
それ以来、私も山道をきょろきょろしながら歩くようにした、いままで見えなかったヤブレガサが突然姿を現したのである。