たまご屋おやじの独り言 鐘撞堂山 イノシシ


イノシシが餌をあさった跡

  鐘撞堂山を歩いていると、とても奇妙なことにぶつかる。
昨日、谷津池から登りはじめてすぐの雑木林の中、雑草の生えた地面が掘り返されていた、広さにしてたたみ2畳くらいの大きさか。人間による山野草または樹木の盗掘によるものとはとても思えない、奇妙なことに2週間ほどまえにここから近い別な場所で同じことが起きたことを覚えている。
さいわいにも、鐘撞堂山の仙人ことIさんに会ったのでこのことを聞いてみた。彼は定年退職後、趣味の登山を続けるためにトレーニングとしてほぼ毎朝、この山を歩きだしてもう7−8年になるという、写真も撮るし動植物にも明るい。私が登りだすともう彼は帰ってくる、とにかく朝が早いし、歩くスピードも私の倍近くはやい。私は彼のことをかってに仙人と呼んでいる。
「そりゃあイノシシだ、最近よくこの山にきている」と仙人がいうのだから間違いなかろう、警戒心が強いからその姿は見えないが、山のあちこちにその跡が見られるという。
イノシシの身になってみれば、その食欲からしてその家族が食べていくにはこの鐘撞堂山だけでは充分ではないであろう、さいわい地続きの秩父連山をまたにかけて歩き廻っているに違いない。
時には畑に侵入して作物を失敬することもあるだろう、くれぐれも人間どもにやられないように。