たまご屋おやじの独り言 牛肉3割安

 4/20日経新聞の一面に「米国産の牛肉西友3割安く」の記事が踊っていた。
読んでみると西友は親会社である世界最大の小売業ウォルマートストアーズと組み、初めて食肉の共同調達に乗り出すとある。牛肉の小売価格を日本の競合店より常に3割安く提供出来ると豪語している。
おそらくこれがきっかけとなって日本の競合他社を巻き込んだ牛肉の小売戦争が始まるのであろう。牛肉の好きな日本の消費者にとっては有り難いことだが、一方日本の肉牛肥育農家とっては大変なことである。
牛肉のみならず豚肉、鶏肉、鶏卵を国内で生産するには、その飼料原料のほとんどを海外に依存している。国内の生産が高くつくのなら無理して国内で生産するより出来上がった安い製品を買えば良い、という議論もある。
日本の消費者はシビアーだから、それらが品質が同じで安定供給され安全であれば安いほうをとる、たまご屋の私だってそうする。
さきに紹介した「食の終焉」ポール ロバーツ著 のなかにウォルマートの凄さと恐ろしさが、これでもかこれでもかと書かれている。
いよいよ私どもをふくめ日本の畜産家は正念場である。