1月の後半、親しい仲間夫婦とともに沖縄の石垣島、小浜島、西表島、竹富島を訪ねる計画をたてている。
最近 国内旅行をするさい、時間があれば司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズで、訪ねる地区のものがあれば読むようにしている。
それは旅の楽しさを倍加してくれる。
今回、運よくシリーズのなかに「沖縄・先島への道」があった。
彼のシリーズは単なる観光案内ではない、かならずその土地の歴史的な裏づけがきちんとされている。
気軽に読み進んでいるうちに、ある箇所で眼はくぎ付けとなった。
沖縄戦記「鉄の暴風」沖縄タイムス社編とあり、司馬はこの本を読んで一晩眠れなかったという。
司馬ほどの豪の者が眠れなかった本とは?
沖縄は唯一、アメリカ軍が初めて日本国土に上陸し日本軍と戦火を交えた場所である。
その戦の現実が現場にいた記者の手によってこと細かに記されているという。
興味はむしろこの本に移る、古本屋で見つけ手に入れた。
これは恐ろしい本である。恐ろしくてまだ半分も進まないが、、、。
沖縄旅行をする前にこの本に出合えてほんとうに良かった、さもなければ楽しかっただけの旅になってしまう、さすが司馬遼太郎だ。