たまご屋おやじの独り言 本家の筍

昨日、私の親爺の生まれた家(私どもの本家)から初物の筍が届く。

本家は横浜で400年以上同じ場所で農業を続けてきた。

今は他の仕事をしているが、屋敷うちには孟宗竹がそのまま残り、この時期には筍がとれる。

親爺は子供の頃から、この筍を食べて育ったのであろう。

親爺が本家から独立して別の場所に移ってからも、この時期になると「筍は本家のものに限る」といってそれを分けてもらっていた。

親爺が亡くなってから25年になるが、筍を頂く慣わしは私が引き継ぎ、送り出す先方はその孫が引き受けてくれた。

例年、初物の筍は朝の味噌汁にして頂くが、わざわざそれ用に小ぶりのものを、別に新聞紙にくるんで同封してあったのが嬉しい。

あとの普通サイズのものは一気に煮物に仕上げる予定だ。

今朝の味噌汁は、間違いなく本家の筍の味がした。