たまご屋爺さんの独り言 「福翁自伝」
若い時の読書はチヨットした時間を見つけて慌てて読んでいた。
歳をとって仕事から離れ時間が出来たら、さぞかしゆっくり好きな本を好きなだけ読めるだろうなと夢見ていた。
ところがそうは問屋がおろさなかった。
傘寿ともなれば、たしかに時間はある。
だが第一集中力が続かない、よほど面白い本でないと途中で投げ出してしまう。
視力が衰えたせいかすぐ眼が疲れる、すると眠くなる。
せっかく読んだの本の内容をすぐ忘れる。
若い時には想像もしなかったことだ。
ところが、良いこともある。
その本の「まえがき」と「あとがき」を読めば私にとって値打ちががあるかどうかすぐ判る。それなら本屋さんで簡単に読める。
最近読んだ本の中で、とびきり面白かったのは、福沢諭吉の「福翁自伝」である。腹を抱えて笑った。
諭吉が大酒飲みであったのを初めて知った。
現代語訳があるので有り難い。