たまご屋爺さんの独り言 世界汚職腐敗度
先日新聞を読んでいたら面白い記事に出会った。
国別腐敗認識指数と言われるもので、つまり世界180ヶ国の経済政治における汚職腐敗度のランキングが書かれていた。
良いトップグループはデンマークを先頭に北欧勢が占め、18位日本、22位アメリカ、45位韓国、87位中国、138位ロシア、北挑戦か鮮176位、、、(2018年)とあった。
どういう基準でそれを決めるのか解らぬが、同じモノサシを使ったことは間違いない。
これから読み取れることは、やはり経済的に余裕のある国々ほど道徳的にもしっかりしているし、伝統のある宗教を持つ国は倫理道徳的にも高いレベルを伺わせる。
一方権力が独裁的である、あるいはあった国はこの汚職腐敗度が高い。
日本は明治維新とともに急激に西洋の文明文化を取り入れた、この時代渋沢栄一翁(1840−1931現在の深谷市出身)は日本の基本的産業470社の創立に関わった。
技術は西洋のものであったが、翁の根底にある経営理念は孔子の論語であった。
私は翁の「論語と算盤」現代語訳版を読んだことがあるが、それは経営の本であると同時にかなり道徳的な問題にも触れていた。
この考え方が日本の資本主義を精神的に支えてきたように思えてならない。
二千年前以上前に孔子の生まれた中国だが、現在の共産党独裁下では党が云ってることが唯一正しいのであって、たとえ論語であろうとも封建的であるとあっさり切り捨ててしまった。
それ以降論語に代わる道徳律を生み出しているとは思えない。
一方日本では渋沢翁をはじめ論語の良い点を吸収し、道徳的考えの基盤とした。
このことが冒頭に述べた汚職腐敗度で中国と日本の差を説明する一つになると思うのだが。