たまご屋爺さんの独り言  八十路(やそじ

たまご屋爺さんの独り言  八十路(やそじ)

 私は六十路(むそじ)の半ばで脳梗塞と続いて大腸がんで倒れた。

仕事が出来なくなり、それを後継者に託し引退したも同然となる。

その当時、自分は運が良くても70歳まで生きられるかどうかと落ち込み、それなりの覚悟もした。

七十路(ななそじ)は身体を養いながらブラブラと過ごしていたら、いつの間にか八十路一年生になっていた。

八十路を踏み出すに当たって特別な気概はないが、とにかく今生きてることが有り難い。
欲を言えば、いままでやってきたことを出来るだけ長く続けたい。

例えば鐘撞堂山に登ること、論語教室に通うこと、小山川を歩くこと、スクエアーダンス、新横浜教会に月一回行くこと、般若心經の写経、地域活動、読書、旅行、、、。

一度は死を覚悟した身なれど、仙涯和尚ではないがいましばらく「死にとうな
い」。