たまご屋爺さんの独り言 八十路の楽しみ その四

たまご屋爺さんの独り言 八十路の楽しみ その四

 どこへ行ってもダンスクラブは若いオバサン?で一杯である。
若いオジサン、オジイサンの影は薄い。

私の今やっているスクエアーダンスとなるとなおさらだ。

私がそれを始めた動機が良くない、いやいやながらやらされたのだ。

15年まえ突然脳梗塞で倒れた、右半身が不自由になり歩くことやその他いろいろと障害が出た。

少し落ち着いた頃カミさんがどこで聞いてきたのか知らぬが、自分自身のやっているスクエアーダンスが脳梗塞のリハビリにとても良いとのことでしきりに勧められた。

嫌がる私を若いオバサンたちの中に放り込んだ。

ご存知のごとく、このダンスは一組8人からなるチームダンスである。
コーラー(音頭取り)のコール(歌)に合わせて即座に踊らなければならない、しかもその歌は英語である。

最初のうちはなにがなんだかさっぱり分らなかった、踊れば目が回るし、簡単な動作が皆について行けない。
おまけにすぐ疲れる、なんど止めようとしたか分からない。

それから14年、現在にいたっている。

妙なことに、あれほど嫌がってやらされて いたダンスが途中から楽しくなった。

しかもなぜかそれもカミさんより喜び勇んで出かけている。