たまご屋爺さんの独り言  論語教室

たまご屋爺さんの独り言  論語教室

 小学校一年生の孫が暗記でなにかしきりと呟いている。

よく聞けば何やら論語の一節らしい、地元の小学校では校長先生を先頭に論語の教育に取り組んでいる。

私の住んでいる深谷市明治維新時代の英傑、渋沢栄一翁の故郷である。
翁の経営哲学のバックボーンは論語である。
明治維新以降怒涛のごとく日本に押し寄せた西洋文化文明の中、翁は「和魂洋才」を貫いた。
そういう訳か深谷市論語教育に熱心である

ほぼ一年ほど前、鐘撞堂山仲間のKさんに論語教室に誘われた。
教室は渋沢栄一翁の生誕地「中の家」で行われるという。
私の家から車で15分のところだ、私はすぐ入会を申し込んだ。

以来、月2回、毎回2時間ほどの講義を蛭川先生から受けている。
生徒の皆さんは、男女とも年配者が多くいずれも人生経験豊かな人たちである。
先生が論語素読をすると、生徒はかしこまって大きな、声を出してこれに倣う。

暗記力ではとても小学生にも叶わないが、年をとって初めて解る事を論語は伝えている。

この楽しみは当分続きそうだ。