たまご屋爺さんの独り言 「養鶏」家族 20220827

こんにちは 近くの栗の実が実っています。

 

       たまご屋爺さんの独り言 「養鶏」家族 20220827

 

私どもの採卵養鶏業はこの仕事を始めてから間もなく100年になる。

  

1900年生まれの父は若い時に当時は死の病と恐れられた結核を患った。     それを治すためには、ただひたすら身体に栄養をつけ休養するだけと云われた時代であった。

そのため父は鶏卵を必要としていた、これが養鶏農場スタートのきっかけとなる。

 

1925年父はその療養を兼ねて100羽の雛から養鶏を始める。

以来第二次世界大戦中も食料不足の中でも細々と仕事を続けていた。

 

戦後の混乱期を経て1961年第二世代長男の私がその仕事を引き継いだ、その後他の仕事で経験を積んでいた次男三男もこの仕事に加わってくれた。

 

夢中でその仕事をしているうちに気が付いてみれば第二世代も爺さんになっていたし既に亡くなった者もいる。

 

幸いこの仕事を三代目の5人の息子たちに引き渡すことが出来た。

たぶん初代のこの仕事に対する執念が乗り移ったのかも知れない。

開業以来鶏を養ったのではなく私たち家族は鶏に食べさせてもらったのだ、有難いことだ。

 

櫛挽(深谷市)にて)にて