たまご屋爺さんの独り言 「愛鶏園養鶏事始め」③(了)20220122
初代虎松満子には子供が7人いた、上4人が女で下3人が男であり私は長男として生まれた。
仕事と子育てが忙しいなか良く産んでくれたものだ。
そして27人の孫に恵まれた。
オヤジとオフクロは子供たちを育てる時子供たちの前でよく夫婦喧嘩をしたが、決してやっている大変な仕事についての愚痴話はしなかった。
それどころか自分たちの今やっている仕事は生活するに不自由なく、しかも人さまに役に立つ有難い仕事であるといつも話していた。
姉の一人は養鶏家に嫁ぎ私は長男として跡を継ぎ、弟二人はそれぞれ県庁、商社に務めていたがオヤジの仕事のほうが良いと思ったらしく家業にもどりそれぞれ自分の農場をもち独立した。
私たち二代目はすでに仕事から引退し今は三代目の時代だが、その27人いた孫どものうち8人が現在この愛鶏園を引き継いでくれ鶏に飯を食べさせてもらっている。
草葉の陰にいるオヤジオフクロも多分ニヤリとしてるだろう.
(了)
櫛挽(深谷市)にて