たまご屋爺さんの独り言 櫛挽開拓

たまご屋爺さんの独り言 櫛挽開拓

 

私の住む櫛挽開拓地(深谷市)は約400ヘクタールあり戦後満州からの引揚者をはじめ地元の人たちによって原生林が開墾された。

 

私は50年ほど前採卵養鶏をするためこの地に入植させてもらったので開墾の苦労は経験していない、だが当時開拓一世の人たちはみな現役でバリバリ仕事をしていた。

 

その世話になった人たちも今はほとんどいない、それどころか私の年代が一番の長老格になってしまったのだ。

 

開拓地には畑作を主体にいろいろな家畜もいた、乳牛、肥育牛、豚、鶏、それらの糞は貴重な肥料として畑に還元されていた、だが今は後継者の問題などでその仲間たちは大分減ってしまった。

 

私は有難いことに、今は仕事から離れその開拓地をぶらぶらと毎日のように散歩している。