こんにちはモクレンの花が咲きはじめました。
たまご屋爺さんの独り言 卵価が「高い」「安い」 20230311
私どもの農場が卵の生産とその販売に携わってから間もなく100年になる。
その間、卵の値段の値段は「高い」「安い」を繰り返してきた。
初代である私の父母は第二次世界大戦中も500羽の鶏と畑で私ども7人の子供たちを育ててくれた。
二代目は私ども男三人がこれを引き継ぎ、現在はそれぞれぞれの三代目の者たちがそれを引き継いでいる。
三代目がいま現在経験しているのは、異常に卵価が「「高い」時であり、この反動で間もなく間もなく異常に「安い」状態になることが予想される。
卵価が現在「高い」」理由は、鳥インフルエンザの感染による採卵鶏の殺処分による。
これによって不幸にも犠牲になった生産者の所有羽数は日本中の採卵鶏の約一割を超える。
そのため卵の生産量が急激に減ったことと、ソ連ウクライナ問題で飼料代が高騰しその羽数を維持できなくなったためである。
だがこの卵価が「高い」ことは長くは続かない。
卵価は他の農産物と同様需要と供給で決まる、生産量が需要より多ければ価格は安くなり少なければ高くなる。
単純明快な経済の原則だ、この卵価高が続けば生産者はまた元気が出て増羽をする、するとまた卵価は下がる。
この繰り返しで生産者は鍛えられ「物価の優等生」と云われる卵を皆さんに提供出来るようになった。
そして有難いことに日本人は先進国の中で一番多く卵を食べてくれ、世界中で一番平均寿命のならず健康寿命が長いことである。
櫛挽(深谷市)にて