たまご屋爺さんの独り言 「愛鶏園養鶏事始め」 20220109
私どもの農場は「愛鶏園」と云い、初代虎松(1900年生)が採卵農場を始めてから間もなく100年になる。
現在、二代目の私たちは既に引退し三代目の息子たちが仕事を引き受けている。
私たちはその間それこそ一日も休まず鶏に餌水をやり面倒を見、その代わりに鶏たちに我々は飯を食べさせてもらっている。
どういう訳か初代は仕事で毎日忙しい中「養鶏之日本」」「鶏の研究」という業界紙に投稿を続けていた、たまたまこの正月に私がその古い記事を見つけたのが表題で、1980年父親が80才の時書いたものであり私たちの農場「愛鶏園」の成り立ちに触れていた。
初代の仕事にかける信念は「鶏は生き物であるからいつも右手に愛情左手に算盤を、そして二者択一の場合は愛情をとる」「養鶏とは鶏を愛すること、働くこと、そして辛抱することとみつけたり」であった。
まことに鶏に優しく人には厳しいものであった。