鳥インフルエンザ(AI) 全国一斉サーベイランス(8/21)

8月18日、埼玉県のAIサーベイランスで鴻巣市にある農場でH5型亜型の陽性が確認された。この農場の半径5Km以内はただちに移動禁止になった。その範囲に含まれる養鶏場3戸は検査され、抗体陰性を確認された2戸は、8月20日鶏卵の出荷を再開した。

AI抗体陽性であったその農場の場合、明らかに導入された採卵鶏が既に感染をしていたと考えるのが自然である。既にこの採卵鶏がいた茨城県の系列農場の検査も終え今日(8/21)にでも結果が判るであろう。その結果次第では埼玉県より茨城県の養鶏地帯に甚大な被害を及ぼすものと考える。

今回の一連のAIの動きを見ていると現象的にはバラバラで突発的であるように見えるが、その原因となるものが何か繋がっているように思えてならない。それはこれから専門家の手によって解明されるに違いないが、私どもが経験してきた如何なる鶏伝染病とも違う動きをするからだ。

予想される最悪のシナリオになれば数百万羽の殺処分が現実の問題となり、被害を受ける養鶏家には塗炭の苦しみとなり、莫大な国民の税金の支出となる。「殺処分」一点張りのクリーン作戦は知恵がなさ過ぎる。何故ワクチンを含めた総合的な作戦がたてられないのか。