高齢者運転講習

田舎暮らしは自動車が運転できれば快適であるが、それが出来なくなると途端に不自由になる。
「ほととぎす自由自在に聞く里は酒屋へ三里豆腐屋へ二里(江戸狂歌)」ではないが日常の生活にも支障をきたすので、私の周りでは歳をとっても皆元気に車を運転している、いや運転せざるをえない、人に頼らず自立して生活するには運転免許証は必需品なのである、しかし何時かは運転できなくなる。

70歳を超えて運転免許証を更新するには高齢者運転講習が義務づけられている、先日半日がかりでこの講習を受けてきた、最寄の自動車学校でこれは行われ、5人の受講者が同時に学科、実技、運動機能試験とみっちり講習を受けた。
とにかく50年以上も前にとった免許証である、交通法規も大分変わってきている、今交通法規の学科試験を受ければパスするか怪しいものだ、実技実習ではクランクコースを曲がり切れず、切り替えしてやっと通り抜けた。

高齢者の交通事故死が最近特に増えていると講師が言っていた、自分で運転している場合よりも歩行中あるいは自転車乗車中が圧倒的に多いという、そう言えば思い当たる、「手は震う 足はよろける 歯は抜ける 耳は聞こえず 目はうとくなる」歳をとれば誰でもわかることだが、とにかく動作は鈍くなり眼は見にくく耳は聞こえない、それなのに自分だけは大丈夫だと思っている、これでは事故にならない方がおかしい、反省。

身の周りには80歳近くになっても高級スポーツカーを乗りこなす格好の良いお年寄りから、70歳にも届かず運転をギブアップする者もいる、人さまざまだが、これはもって生まれたものだから仕方がない。
とりあえずなんとかして運転免許を更新し田舎暮らしをもう少し楽しみたいものだ。