ぶらりクロアチア 番外

クロアチアについて書いていると限がない、それほど刺激的な旅であったのだが、ぼつぼつ切り上げることとしよう。
旅の冒頭に快老人姉妹のことに触れたが、締めくくりにも彼女たちに登場してもらわざるを得ない。
88歳、84歳の姉妹コンビは二週間の全行程を他の若い者たち(と言っても60代、70代であるが)と元気良くこなした。

二人のことで一番印象が強かったのは、世界遺産プリトヴィツエ(PLITVICE)湖群国立公園を4時間ちかくトレッキングした時のことである、そこは東の九塞溝(中国四川省)、西のプリトヴィツエとして知られていると後で知ったのであるが、川に沿って出来た数限りない湖が滝となって繋がっていると言ったら良いのか、うまく説明できない、そこを川上から湖と川に沿って細い山道を歩き続けたのであるが二人は後の方になりながらも懸命に歩いていた。
一時間以上も歩いたであろうか、突如二人は我々と別れて別の道を行き始めた、ここはクロアチアの山の中、我々が魂消ていると二人は湖ごしに我々に手を振っている、あたりには誰もいない、そして森の中に消えていった。
付き添いの添乗員は我々の方にいるので、歩きながら聞いてみると、二人は添乗員の彼と綿密な打ち合わせをしてあり、疲れて歩けなくなる前にグループから離れ自力で公園内バスをつかまえホテルに帰る算段をしてあった、二人とも片言の英語を喋られるがなんとも凄い行動力と見事な判断力である。

二人の元気の秘密をそれとなく観察していると、
1、いつもニコニコしている 2、無理をしないで自分のペースを守る 3、出来るかぎり自分のことは自分でする 4、好奇心が異常に強い 5、何でも食べる、ただしその量は少なめ 6、とにかく良く歩く 7、、、、、、。
こっそり本人が教えてくれた健康法は、「毎日パンツ一枚の裸になって乾いた手ぬぐいでごしごしやるの」と言ってニヤリとした、まことに恐るべき快老人である。

クロアチアの旅の話であるのか、快老人の話であるのか分からなくなってしまったが、とにかく愉快な旅であった。