2007年大晦日

とり止めもないことを書いているうちに今日は大晦日、とにかく月日のたつのは早い。
脳梗塞のリハビリのためにワープロで文章を書く練習をしたのはいいが、ついそれが便利で読みやすいため、ペンで文字を書くことが疎かになり、こちらの方はちっとも回復していない、どっちがリハビリになるのかわけが分からない、また他人のリハビリのために「独り言」に付き合ってくださる方こそいい迷惑で、まことに申し訳ない。

65歳前後で脳梗塞と大腸がんを立て続けにやったので、一時は落ち込み「俺は70歳までもつかどうか」などと考え込んでしまった、ところが有難いことに年が明ければ年男72歳になる、げんきんなもので生きていれば更に欲がでて「もう少し生きられるかな」となる、おそらくこれは幾つになっても同じことで限がないのであろう。

この一年間身の回りでは、新しい孫の誕生に喜び、また数多くの先輩仲間を失い悲しみに沈んだ、世の習いとはいえ人との別れは辛いものだが、なかには見事な人生を生き切ったものだなと思わせる別れがあった、それは年齢、社会的な成功栄誉などとは関係ない。
長命で金銭的に恵まれるに越したことはないが、だれでもなれる訳ではない、たとえそうなってもそういう人たちは更なる欲に付きまとわれて満足することはないであろう。

歳をとることは不思議なことで、すべてが初体験でありなにが起こるか分からない、昨日出来たことが今日出来なくなっていることもあるし、60代では分からなかったことが、70歳になって初めて分かることだってある、おそらく80代90代ではまた新しい世界が拡がっているのであろう。

病気をして生き残った効用をあげれば、とにかく今こうして生きていることだけでも有難い、それに尽きる。